ストレートネックとは?
ストレートネックとは、本来であればゆるやかなカーブを描いているはずの首の頚椎(けいつい)という骨がまっすぐになってしまった状態のことです。
原因
ストレートネックが増えている原因は、スマホ(スマートフォン)です。スマホを使用する場合は、うつむいたままの状態が続きがちです。
うつむいた状態は、頭を支える首に大きな負担をかけ、首のカーブが次第に失われていきます。
また、パソコンを使った長時間のデスクワークや姿勢が悪い座り方などもストレートネックを引き起こします。
人の頭はボーリングの球ひとつ分の重さがあり、あの重いボーリングの球を首が支えているとイメージしてください。
悪い姿勢を続けていると、首に相当な負担がかかってしまいます。また、高すぎる枕も原因の1つになります。
睡眠時、高すぎる枕を使用すると頸椎が圧迫され、首や肩に大きな負担がかかってしまう他、周りの筋肉が緊張してしまいます。
その状態が長時間続いてしまうと、寝起きに首や肩の痛みが生じてしまい、結果としてストレートネック(スマホ首)になってしまう傾向があります。
ストレートネックの状態では頸椎のカーブは失われており、筋肉への負担はもちろん、血管や神経も圧迫するためさまざまな症状を引き起こしてしまいます。
症状
頸椎がストレートネック状態になってしまっている場合、肩こりや頭痛などさまざまな症状が発生します。
また、ストレートネックが悪化してしまうと神経も圧迫してしまうため、めまいやふらつき、吐き気、難聴、耳鳴り、ドライアイ、疲れ目、視力低下、手腕のしびれなどを引き起こすこともあります。
改善方法
あご押し体操
- 背筋を伸ばして正面を向き、あごを引く
- あごに手を置き、頭ごと動かすようにあごを後ろへ押す。
- そのままの状態で手を離し、天井を見上げるよう首を上へ上げて5秒間キープ。
- 1~3までを2~3回繰り返す。
あご押し体操は1日何回行っても大丈夫なので、空き時間を見つけては実践してみてください。
フェイスタオルストレッチ
- タオルの両端を持って首の後ろにタオルを当て、頭を後ろに倒しながらタオルを持った両手を上に引っ張ります。
- そのままの状態であごをゆっくり引き、その状態を5秒間維持します。
- これを5回繰り返す。
このストレッチを朝晩行ってください。約1ヶ月続けることにより、ストレートネック改善の効果が期待できます。
首動かしストレッチ
首を左右にゆっくりと傾ける動作を行い、次は視線を正面に向けたまま首だけを左右に動かします。これを2~3回繰り返してください。
ストレートネック予防方法
- スマホやデスクワーク時の姿勢を改善するスマホは目の高さに合わせるように工夫をします。片手持ちではなく、両手で持つのもおすすめです。
- 自分に合った机と椅子を選び、正しい姿勢でパソコンに向かうことが重要です。また、合間に簡単なストレッチを行いましょう。
- 睡眠時の枕の高さに気を付ける高すぎる枕を使って寝ている場合、首は常に下を向いているような姿勢となり、ストレートネックの状態を作り出すため、避けましょう。
- 柔らかすぎる枕を使用していると、頭部を安定させようとし、常に首が緊張した状態が続くため、負担がかかります。枕は高すぎず、柔らかすぎないもので、自分のサイズに合ったものを選びましょう。また、枕が合わない場合はタオルなどで調節してください。
最後に
ストレートネックのリスクを減らすためは、普段の生活が一番重要です。
正しい姿勢、長時間同じ体制にならないようにこまめにストレッチを行うなどしていきましょう。
その他にも巻き肩になっている方や反り腰になっている方も多いので、一度チェックしてみてください。
最初は気をつけることが大変と思うかもしれませんが、一度癖にしてしまえばなんてことありません。ぜひ今後の健康のために普段から意識して生活しましょう。
投稿者プロフィール
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●記事作成
THE BUILD MEDIA編集部
●監修
・横川 尚隆(ヨコカワ ナオタカ)
・パーソナルジムトレーナー
・プロスポーツ選手等
※記事により監修者が異なります。
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