はじめに
太ったわけではないのに、お腹がぽっこりして見える人は、もしかしたら反り腰が原因かもしれません。反り腰は慢性的な腰痛にもつながります。
そこで今回は、反り腰の改善におすすめのストレッチをご紹介します。
まずは反り腰とは身体がどんな状態のことをいうのでしょうか。反り腰の原因を解説します。
反り腰ってどんな状態?
反り腰とは、24個の背骨のS字カーブのうち、腰椎の前弯(腰の反り)が強くなる状態です。
- 反り腰は、腰椎だけの問題ではなく、骨盤や下肢などの影響も受ける場合がある。
- 反り腰になる原因は、筋肉のバランスの崩れや体重の増加、筋力低下、など、様々な原因が挙げられる。
- 反り腰が引き起こす問題として、慢性的な腰痛や腰部脊柱管狭窄症などがある。
- 仰向けで寝たとき地面と腰の隙間に「手のひら一枚分以上の隙間がある」場合、反り腰の可能性がある。
- 反り腰の改善に一番大切なのは、何が原因で反り腰になっているのかを理解し、筋力や柔軟性を改善することである。
- 反り腰は腰の反りが強い状態なので、腰を丸める運動を行うことで腰椎および周囲組織の柔軟性の確保が必要である。
反り腰セルフチェック
膝を伸ばした状態にして仰向けで寝て下さい。
手のひらを腰の下に通そうとした時、途中で引っ掛かり止まってしまうようだと正常です。
手のひらが腰の下をスルッと通ってしまったり、膝を伸ばした状態で寝るだけで腰が張ってしまったり、膝を立てないと仰向けで寝ることがつらい、などがあるようでしたら反り腰の可能性が高いです。
どうして反り腰になるの?
反り腰になる原因は様々ですが、お腹やモモ裏などの筋力低下やバランスの崩れが関係していることが多いです。
お腹の筋肉が弱くなると、腰部と背部のバランスが崩れて反り腰の原因に。ほかにも、ヒールが高い靴を履いている場合は注意が必要です。足の前方に体重がかかりやすくなり、無理に姿勢を正そうとして反り腰になってしまいます。
反り腰になる原因に多いもの
- 長時間のデスクワーク
- 長時間の立ち仕事
- 妊娠後期による反り腰
- 育児で抱っこが多い
- 激しい運動、部活
- バレエ、新体操、ダンスなどをしている
- ヒールや踵の高い靴をよく履く
など上記に当てはまる方は反り腰になりやすいので注意しましょう!
反り腰は身体にどんな症状が生じる?
腰に痛みを感じる
反り腰の状態が続くと、慢性的な腰痛のほか、「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」や「坐骨神経痛」を引き起こすこともあるので注意しましょう。
ぽっこりお腹やむくみ
「太ったわけではないのに、お腹がぽっこり出ているように見える」という場合は、反り腰によるものかもしれません。反り腰になると背面の筋肉が緊張し、逆にお腹側の筋肉が緩みやすくなります。
そうすると腹圧(体の中心部を支える力)が弱くなりポッコリお腹になってしまいます。
反り腰の改善や予防につながるストレッチ
大胸筋のストレッチ
- 壁の横に立ち、右手を壁につける
- ひじの位置は肩より少し高いところ
- 息を吸い吐きながら少し左に身体を捻って15〜30秒キープ
※肩があがらないように注意 - 反対側も同じように行う。
大腿四頭筋のストレッチ
- 膝立ちの状態になる
- 右足を膝が90°になる程度前に出します
- 左手で左足の踵をももに引き寄せるようにして折り曲げます
- この状態を15〜30秒キープ
- 反対側も行う
脊柱、腹横筋の運動
- 四つ這い位になり、手は肩幅より少し開きます
- 手で床を押すように、背中を丸くしていきます。
(お臍を覗き込むようにしてください) - 肩甲骨を内側に寄せながら、背中を反らしていきます。肘曲がらないようにすること
※骨盤を前傾させること
まとめ
ストレッチだけじゃ物足りないと感じる方は、ジムでの筋トレや生活習慣の見直し、整体などでのケアも取り入れてみましょう。
また予防や改善の為に同じ姿勢を長時間維持するのはやめて、こまめにストレッチや簡単な運動などで身体を動かしましょう!
巻き肩やストレートネックなんかもよくある症状ですので、一度チェックしてみてください。
せっかくなのでお家でできるトレーニングも併用して取り入れていき、健康的な体をつくりあげましょう!
投稿者プロフィール
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●記事作成
THE BUILD MEDIA編集部
●監修
・横川 尚隆(ヨコカワ ナオタカ)
・パーソナルジムトレーナー
・プロスポーツ選手等
※記事により監修者が異なります。
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